子宮筋腫がある人は、更年期障害の症状が重いという噂が世に出回っています。
実際のところ、更年期障害と子宮筋腫は関係あるのでしょうか?
子宮筋腫とは
子宮筋腫とは、女性ホルモン(エストロゲン)の働きの影響で、子宮内にできてしまう良性の腫瘍です。
通常閉経を迎えると女性ホルモンの分泌が減少していくため、それと同時に子宮筋腫も小さくなり、最終的になくなります。
子宮筋腫は大きくないものについては、重く問題視されることはなく、薬を飲みながら経過観察をして行くことが多く、そのまま閉経を迎え子宮筋腫がなくなるというパターンが多いです。
子宮筋腫は更年期障害症状の重さに関係する?
それほど大きくは関係しませんが、少なからず関係性はあります。
もともと子宮筋腫ができるひとには女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が豊富な人が多いです。
そのため、閉経をむかえ女性ホルモンの分泌が減少した時、落差が大きく、ホルモンバランスの大きく崩れ、症状が重くでてきてしまう場合があります。
しかし、必ず子宮筋腫があるからといって、症状が重くなるというものではありません。
更年期障害の症状には、女性ホルモンだけではなく食生活やストレスなども影響していて、そちらのほうが影響度としては大きいと思われます。
更年期を迎えた後も子宮筋腫が大きくなる場合は危険
更年期を迎え後も子宮筋腫が大きくなる場合、子宮肉腫という悪性の腫瘍である可能性があります。
これは命にかかわってきますので、すぐに病院で精密検査を受ける必要があります。
非常に危険なので更年期を迎えた子宮筋腫持ちの女性は必ず定期的な検診を行うようにしましょう。
子宮筋腫の薬物治療を受けていたならば骨粗しょう症に注意
子宮筋腫の薬物治療の副作用に骨密度の低下がありますので、骨密度が低くなっている場合があります。
更年期を迎えると女性ホルモンの働きが衰えるので更に骨を脆くさせてしまい、最悪骨粗しょう症になってしまう可能性があります。
↓更年期の骨粗しょう症についてはこちらを参考に
更年期は骨粗しょう症に注意
骨粗しょう症は治療が難しい非常に怖い病気なので、必ず予防をしておきましょう。
まとめ
更年期障害と子宮筋腫の関係性については理解いただけましたか?
さほど深い関係性はありませんが少なからなず更年期障害に影響を及ぼします。
更年期障害への影響よりどちらかというと子宮肉腫だったというパターンほうがよっぽど怖いので、更年期を迎えても子宮筋腫が小さくならなかったら必ず病院に行くようにしましょう。